論文詳細

敬心・研究ジャーナル第5巻 第2号
掲載ジャーナル
第5巻 第2号(ISSN2432-6240)
掲載ページ
P.065~P.072
発行日時
2021年12月01日
近藤充夫の幼児運動論における心身発達の統合性
著者
吉田直哉
所属機関
大阪府立大学
抄録

本稿は、体育教育学・体育心理学を専攻した近藤充夫の幼児運動論を検討し、その児童中心主義的性格を抽出することを目指すものである。近藤は、幼児期の健康は、身体と精神の共進・交絡によって創り上げられるとし、単に身体運動だけに焦点化する体育教育を批判する。可視的・外面的な身体運動だけに焦点化する指導は、技術指導に軸を置く小学校以降における教科体育の指導に近似してゆき、幼児期の発達特性を無視したものになりかねない。近藤にとっては、幼児期における運動は自己表現なのであり、遊びの中で多様な動きを経験することによって、結果として身体・精神の発達を実現していくような営みなのである。

キーワード
1989年幼稚園教育要領、領域(健康)、幼児の体力づくり、心身の発達、体育心理学
Kondo Mitsuo’s thought on early childhood education
Author
Yoshida Naoya
Organization
Osaka Prefecture University
Abstract

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