論文詳細

敬心・研究ジャーナル第5巻 第1号
掲載ジャーナル
第5巻 第1号(ISSN2432-6240)
掲載ページ
P.067~P.078
発行日時
2021年06月01日
DOI
促通を目的としたセルフエクササイズの効果
―コロナ禍における大学オンライン授業の実践例―
著者
包國友幸
所属機関
早稲田大学非常勤講師
要旨

促通コンセプトを応用した即座に効果を実感することができる運動プログラムは1997年に開発され大手スポーツクラブBをはじめ様々な組織で展開された。本研究の目的は、その運動プログラムを短縮化してオンライン指導で実施した場合の効果を検証することであり、対象者は2020年度秋学期のA大学オンライン授業を受講した学生172名(最終レポート課題を提出したもの)であった。質問紙による調査項目・アンケート内容とその結果は以下の第10回目授業の報告(1)~(2)と第13回目授業の報告(3)であった。(1)NRS調査では腰に対する主観的な感覚が運動後に有意に改善した(p<0.01)、(2)状態不安調査では運動後平均値は有意に低下した(p<0.01)。(3)「上肢パートⅡパターンを仰臥位でより促通効果が体感できるように実施した結果、手・腕が勝手に自然に動いていく(手がとぶような)感覚を実感したか」の結果は以下のようであった。「手・腕がとんだ」が19名(11%)、「勝手に手・腕が動いた」が89名(52%)、「独自の感覚表現」が49名(28%)、「わからなかった」が3名(2%)と「回答なし(内容についての記述なし)」が2名(1%)であり、このような感覚を体感したことがなく驚いた感動したなどの肯定的内容がほとんどであった。

キーワード
セルフによる促通運動、即時効果、集団運動パターン、状態不安、NRS
About the effectiveness of the self-exercise program for the purpose of facilitation
Author
Kanekuni Tomoyuki
Organization
Waseda University Part-time Lecturer
Abstract

Keyword