論文詳細

敬心・研究ジャーナル第4巻 第1号
掲載ジャーナル
第4巻 第1号(ISSN2432-6240)
掲載ページ
P.089~P.096
発行日時
2020年06月01日
DOI
即時効果を特色とした介護予防運動プログラムの有効性
― 膝編運動プログラム実施者の数値評価スケール(Numerical Rating Scale)に焦点をあてて(その2)―
著者
包國友幸
所属機関
早稲田大学非常勤講師
要旨

促通コンセプトを応用した即座に効果を実感することができる運動プログラムは1997年に開発され大手スポーツクラブAをはじめ様々な組織で展開された。本研究の目的はその運動プログラムの効果を検証することであり、対象者は東京都シルバー人材センターBブロック幹事主催の「膝スッキリ講座」に参加した44名(男性19名、女性25名)の高齢者(平均年齢72.48±4.47歳)であった。質問紙による調査項目とその結果は以下の(1)~(5)であった。(1)NRS調査では膝に対する主観的な感覚が運動後に有意に改善した(p<0.01)、(2)状態不安調査では運動後平均値は有意に低下した(p<0.01)。(3)「運動後の膝の感覚について」の結果では「とてもすっきりした」が48%、「ややすっきりした」が43%、「どちらともいえない」が9% 、(4)「セミナーの内容について」の結果では「大変良い」が50%、「良い」が32%であった。 (5)自由記述の結果では、「すっきりした」「腰にも効いた」などの肯定的内容がほとんどであった。

キーワード
促通、即時効果、集団運動プログラム、膝編プログラム、NRS
Effectiveness of the care prevention exercise program focusing on the immediate effects
Author
Kanekuni Tomoyuki
Organization
Waseda University Part-time Lecturer
Abstract

Keyword