論文詳細

敬心・研究ジャーナル第4巻 第1号
掲載ジャーナル
第4巻 第1号(ISSN2432-6240)
掲載ページ
P.055~P.064
発行日時
2020年06月01日
保育学建設に資する「中間的な語彙」の創造
― 理論=実践のインターフェイスとして―
著者
吉田直哉
所属機関
大阪府立大学
抄録

本稿は、現在の「保育学」言説の問題点を指摘し、それを超克する保育理論を提示しうる保育学の建設に資する語彙の創出に関する提案を行うものである。本稿では、「保育学」の学的基盤の弱さ、およびそれと関連する研究共同体としての紐帯の弱さに起因する養成校教員の学問的コミュニケーションの疎外という隘路を突破するために必要とされる語彙を、グラウンデッド・セオリー・アプローチにおける「中核概念」のアナロジーで捉えなおす。それにより、保育実践の方略をリードするような「中間的な語彙」の創出と構造化という課題に応じる保育学の礎石を据えようとするものである。

キーワード
保育理論、保育原理、保育者養成学、グラウンデッド・セオリー
Toward Construction of Paradigm on ECEC in Japan
Author
Yoshida Naoya
Organization
Osaka Prefecture University
Abstract

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