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高等教育における「低意欲学生」の傾向把握と改善案の検討・第２報

要旨

本研究の目的は医療・福祉系養成校における低意欲学生の傾向を分析することである。対象は医療系学生103名・福祉系学生129名とし、平成30年の前期、後期にアンケート調査を実施した。項目は学校生活の充実度、学習意欲、卒業後に専門職に就きたいか否かの３項目とした。学校生活の充実度について「やや無い」「非常に無い」と回答した学生は前期では医療系学生32.0％、福祉系学生34.2％、後期は医療系学生32.0％、福祉系学生28.9％であった。学習意欲については前期が医療系学生32.0％、福祉系学生34.2％が「やや無い」「非常に無い」と回答していた。卒業後に専門職に就きたいか否かについては、前期で医療系学生は9.1％、福祉系学生では5.4％が「まったく思わない」「やや思わない」と回答していた。以上の結果より、入学直後の早期段階からの学習意欲ならびに職業教育等を向上させる対策が必要であると提案する。