論文詳細

敬心・研究ジャーナル第3巻 第1号
掲載ジャーナル
第3巻 第1号(ISSN2432-6240)
掲載ページ
P.091~P.098
発行日時
2019年06月01日
DOI
即時効果を特色とした介護予防運動プログラムの有効性
―肩編プログラム実施者の数値評価スケール(Numerical Rating Scale)に焦点をあてて(その2)―
著者
包國友幸
所属機関
早稲田大学非常勤講師
要旨

促通コンセプトを応用した即座に効果を実感することができる運動プログラムは1997年に開発され大手スポーツクラブAをはじめ様々な組織で展開された。本研究の目的はその運動プログラムの効果を検証することであり、対象者は千葉県B市C老人福祉センター「いきいき倶楽部 すっきり爽快体操 肩編講座」に参加した23名(男性0名、女性23名)の高齢者(平均年齢75.48±6.56歳)であった。質問紙による調査項目とその結果は以下の(1)~(5)であった。(1)NRS調査では肩に対する主観的な感覚が運動後に有意に改善した(p<0.01)、(2)状態不安調査では運動後平均値は有意に低下した(p<0.01)。(3)「セミナーの内容について」の結果では「大変良い」が最も多く14人(70%)であった、(4)「運動後の肩の感覚について」の結果では「とてもすっきりした」が45%、「ややすっきりした」が35%、「どちらともいえない」が20% 、(5)自由記述の結果では、時間の制約などの条件により9名の回答であったが「肩が軽くなった」「すっきりした」などの肯定的内容がすべてであった。

キーワード
促通、即時効果、集団運動プログラム、肩編プログラム、NRS
Effectiveness of the care prevention exercise program focusing on the immediate effects
Author
Kanekuni Tomoyuki
Organization
Waseda University Part-time Lecturer
Abstract

Keyword