論文詳細

敬心・研究ジャーナル第2巻 第2号
掲載ジャーナル
第2巻 第2号(ISSN2432-6240)
掲載ページ
P.071~P.080
発行日時
2018年12月01日
即時効果を特色とした介護予防運動プログラムの有効性
―腰編プログラム実施者の数値評価スケール(Numerical Rating Scale)に焦点をあてて―
著者
包國友幸
所属機関
早稲田大学非常勤講師
要旨

促通コンセプトを応用した即座に効果を実感することができる運動プログラムは1997年に開発され大手スポーツクラブAをはじめ様々な組織で展開された。本研究の目的はその運動プログラムの効果を検証することであり、対象者は東京都シルバー人材センターBブロック幹事主催の「腰スッキリ講座」に参加した57名(男性48名、女性9名)の高齢者(平均年齢72.33±6.16歳)であった。質問紙による調査項目とその結果は以下の①~⑥であった。①NRS調査では腰に対する主観的な感覚が運動後に有意に改善した(p<0.01)、②状態不安調査では運動後平均値は有意に低下した(p<0.01)。③参加者の年齢区分は60歳代が33%、70歳代が56%、80歳代が11%、④「セミナーの内容について」の結果では「大変良い」が最も多く45%であった、⑤「運動後の腰の感覚では」の結果では「とてもすっきりした」が30%、「ややすっきりした」が57%、⑥自由記述の結果ではほとんどのものが肯定的内容であったが、低気圧による大雨時の開催であったため少数の腰痛悪化ではないが体調不良を伝える声もあり今後の課題につながった。

キーワード
促通、即時効果、集団運動プログラム、腰編プログラム、NRS
Effectiveness of the care prevention exercise program focusing on the immediate effects
Author
Kanekuni Tomoyuki
Organization
Waseda University Part-time Lecturer
Abstract

Keyword