論文詳細

敬心・研究ジャーナル第1巻 第1号
掲載ジャーナル
第1巻 第1号(ISSN2432-6240)
掲載ページ
P.037~P.043
発行日時
2017年04月01日
イギリス保育者養成校の保育実習及び教育課程に関する一考察
—イースト・アングリア大学を事例として—
著者
水引貴子
所属機関
日本児童教育専門学校
要旨

本稿の目的は、日本の保育者及び保育従事者における「保育の質の担保」という課題に対して、イギリスの保育制度改革と保育者養成校のカリキュラムを紹介し、若干の考察を試みることである。わが国では保育士不足解消のために保育事業参入に関する規制緩和によって、保育士資格のない者も保育職に就きやすくなった。しかし、保育の質の保障という課題が浮き彫りとなり、これを考察するうえでイギリスの事例を参考にする。イギリスでは、1990年代半ばから政府が保育基準の制定や保育職資格制度の整備などをはじめとする改革を行っている。加えて、イギリスの保育基準(EYFS)が学べる保育者養成校であるイースト・アングリア大学の教育課程を紹介する。その特徴として、大学院で資格を取得することが主流であること、3つの実習先で計約20週間の実習期間があること、実習の際に子どもを捉える方法を細かく指導されることなどが明らかになった。

キーワード
保育者養成課程、保育実習、保育制度、イギリス
A study on the curriculum and childcare practical training of nursery teacher college in England
— in case of University of East Anglia —
Author
Mizuhiki Takako
Organization
Japan Juvenile Education College
Abstract

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