論文詳細

敬心・研究ジャーナル第1巻 第2号
掲載ジャーナル
第1巻 第2号(ISSN2432-6240)
掲載ページ
P.079~P.086
発行日時
2017年10月01日
ドイツ首相アンゲラ・メルケルの思想と行動
―日本における理解の仕方―
著者
金井守
所属機関
田園調布学園大学人間福祉学部
要旨

難民問題を始め全世界的に人権と平和の問題が今ほど注視されている時はない。特に、東アジアに生を受けた人間として、東アジア諸国民の人権問題と国家間の平和構築の問題に関心を持たざるを得ない。人権と平和の問題は、ある意味統合の問題と考えることができる。この統合の問題にアプローチするため、今やEU(ヨーロッパ連合)の盟主となったドイツの首相であり欧州の女帝とも評されるアンゲラ・メルケルの思想と行動を研究対象とする。方法として日本におけるメルケル理解のあり方に着目する。現役の首相で特定の個人を研究対象とする点について、研究上のリスクを伴うが、人権と平和に関わる統合の問題についてそれを実践する人の内側から理解したいとの願いによる。本研究では、その糸口として、限られた文献やニュース等から日本においてメルケルがどのように紹介され理解されているかの状況把握を試みた。合わせて、日本におけるメルケル理解についての幾つかの課題を提示した。

キーワード
人権と平和、ヨーロッパ統合、ドイツ、アンゲラ・メルケル、メルケル理解
Thought and action of German prime minister Angela Merkel
― How to understand her on Japan ―
Author
Kanai Mamoru
Organization
Den-en Chofu University
Abstract

Keyword