論文詳細

敬心・研究ジャーナル第6巻 第1号
掲載ジャーナル
第6巻 第1号(ISSN2432-6240)
掲載ページ
P.067~P.074
発行日時
2022年06月01日
〈リスク〉としての少子社会
著者
吉田直哉
所属機関
大阪公立大学
抄録

本稿は、戦後の日本において生起している「少子化」現象を、マクロな社会変動のなかに位置づけ直すため、近代家族において〈子ども〉のもつ意味の変容の諸相を、人口学・社会史学の研究成果を参照しつつ、明らかにするものである。その際、ウルリッヒ・ベックの「リスク社会」、アンソニー・ギデンズの「関係性の純粋化」という二つの社会学的概念を援用し、家族における親子関係の情緒化・再帰化という傾向の発生を指摘することで、「少子社会」の特質を摘出しようとする。

キーワード
子ども観の変容、ベック、リスク社会、ギデンズ、純粋な関係性
Decline in birthrate in Japan as social risk
Author
Yoshida Naoya
Organization
Osaka Metropolitan University
Abstract

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